ペット葬儀に関するコラム
インコなどの小鳥の葬儀はどうする?火葬?それとも埋める?対応方法について
カラフルな見た目に、ちょこちょこ動き回る姿はとても癒されますが、いつかはお別れをしなくてはいけない日がやってきます。
もしも大切な家族の一員である小鳥が亡くなったとき、飼い主であるあなたは葬儀をしますか?それともしませんか?
本記事ではインコなどの小鳥が亡くなった際の葬儀や対応方法について詳しくご紹介。いつか訪れるお別れの前に、愛する小鳥の終活準備を始めませんか?
インコなどの小鳥が亡くなる前兆
愛鳥であるインコや他の小鳥は、亡くなる前にある前兆があるのはご存知でしょうか。
ここではどのような前兆があるのかご紹介します。
いつもより甘えてくる
普段以上に甘えん坊になることがあります。突然甘えてきたり、過剰な愛情表現をしてきたら…もしかしたら助けを求めている、何かを悟ったサインなのかもしれません。
羽の乱れ
本来インコなどの小鳥は、自分の羽をきれいに保つ習性があります。そのため毛づくろいが疎かになったり、羽が乱れたりしている姿があったら注意深く観察するようにしましょう。
ごはんを食べない
小鳥が急にごはんを食べなくなるということは、病気や死ぬ前の兆候である可能性があります。普段よりも食事の量が減っている場合は、早めにかかりつけの動物病院に相談してください。
活動量の低下
いつもの活発さがなくなり、じっとしている場合は注意が必要です。鳥かごの中で動かない、もしくは一箇所に座っているようであれば、病気や死ぬ前の兆候の可能性があります。
嘔吐や下痢
小鳥は死ぬ直前になると、嘔吐や下痢のような体の不調が見られることがあります。このような症状が見られた場合は、小鳥の体を清潔に保ち、すぐに獣医師に相談してください。
インコなどの小鳥全般の安置方法について
ペットの愛鳥が息を引き取ったら、葬儀までに行うことがいくつかあります。悲しみの中行うのは辛いかもしれませんが、最後のお別れまで愛情を持って準備を行いましょう。
小さな体をきれいに整える
まずはお清めを行います。濡れたタオルなどで体の汚れを拭き取り、ご遺体をきれいにしてあげてください。
インコなどの小鳥は、死後2〜3時間ほどで死後硬直が始まります。体や筋肉が硬直してしまう前に、楽な姿勢に整えてあげましょう。目が開いている場合は、そっと閉じてあげてください。
ご遺体が入る箱に納めて冷やす
小鳥のご遺体が入る箱や段ボールなどを用意します。
小鳥などの生き物は亡くなると、腐敗が進みます。少しでも腐敗の進行を抑えるためにも、ご遺体の周りに保冷剤を敷き詰めてあげてください。保冷剤の水滴などでご遺体が濡れてしまわないためにも、保冷剤はタオルなどにくるんであげるとよいですよ。
また室内の気温にも注意が必要です。特に夏場は腐敗の進行が早いため、エアコンはできるだけ設定温度を低くしてください。冬場に関しては暖房を切り、涼しい場所に安置するようにしましょう。
インコなどの小鳥の埋葬方法
愛鳥であるインコや小鳥が亡くなった場合、どのような埋葬方法にするか決める必要があります。
私有地での土葬(埋める)はOK!でも…
犬や猫と違い、体の小さい小鳥の場合、土に埋めて埋葬する方も多いかと思います。その際、ご自宅の庭や私有地であれば土葬を行うのは何ら問題はありません。
しかし公園や公道、他人が所有する土地に勝手に土葬をするのは不法投棄とみなされ、罰せられる恐れがあります。
それ以外にも懸念点としては、他の動物に掘り起こされたり、自然災害などで土から出てきてしまう恐れもあります。また適切な方法で行わないと、害虫や異臭などが発生し近隣住民とのトラブルを招く恐れがありますので注意が必要です。
【関連記事】 ペットの遺体を土葬するのは法律違反になる!?後悔しないために知っておくべきこと
現在一般的な方法は『火葬』
現在亡くなられたペットの多くは、人間と同じ火葬を行うのが主流です。火葬方法は主に3種類あり、どれかを選択する必要があります。
合同火葬
亡くなったさまざまな種類のペット達と一緒に火葬する方法です。費用面も抑えることができるので、なるべく簡素な葬儀を行いたい方に適しています。
ただし合同火葬の場合、火葬後は合同墓地に入るため愛鳥の遺骨を返骨してもらうことはできません。
個別一任火葬
ペットを個々に火葬する方法です。葬儀業者がペットを引き取り、火葬からお骨上げ、収骨までを行ってくれます。
葬儀業者が全て執り行うため「火葬する姿を見届けたい」「お骨上げをしたい」という要望には応えることはできません。
個別立会火葬
飼い主さんも葬儀業者と一緒に火葬、お骨上げ、収骨に立ち会うことができます。人間の葬儀と一番近い内容ともいえます。
ただし前述で紹介した「合同葬」「個別一任火葬」よりも費用は高くなります。
インコなどの小鳥の火葬時間は20分ほど
インコなどの小鳥を火葬する時間は約20分といわれています。また冷却時間等を考えると1時間前後かかります。
ただし遺体の状態によっては火葬する時間が前後する場合がありますので、火葬を執り行う日は時間に余裕を持って行動するようにしましょう。
【関連記事】 ペット火葬にかかる時間はどのくらい?火葬の種類から葬儀の流れまで
インコや小鳥など火葬する上で注意すべきこと
インコなどの小鳥を火葬する上で注意したいことは『火葬方法によって遺骨が残らない可能性がある』ことです。
前述でもお伝えした通り合同火葬の場合、他のペットと一緒に火葬されるので遺骨が残りません。そのため、インコなどの小鳥の遺骨を残したい場合は、個別火葬が適しています。
個別火葬では、火葬後に遺骨やくちばしをしっかりと残すことができます。また火葬後は遺骨を自宅まで持ち帰ることができますし、供養することもできます。もしも自宅で供養するスペースがない場合は、ペット専用の納骨堂や霊園での納骨も可能です。
大切なペットの思い出を残すためにも、個別火葬を検討してみてもよいかもしれません。
インコなどの小鳥の火葬はどこで行うのか
インコなどの小鳥の遺体を火葬する場合は、自治体(市役所)、あるいはペット専門の葬儀会社に依頼することになります。
ここでは、自治体とペットの葬儀会社の違いについて見ていきましょう。
区役所や市役所などの自治体にお願いする
自治体でのペット全般の遺体処理は、区役所や市役所に設けられている生活課や廃棄物課などが対応をしています。
一般的に自治体ではペットの遺体を「一般廃棄物」として扱うため、他の廃棄物と一緒に高温で焼却処理されます。
費用としては各自治体によって異なりますが、無料のところから10,000円前後かかる場合もあります。詳しくはお住まいの区役所や市役所に問い合わせてみてください。
ペットの葬儀業者に依頼する
民間で運営しているペットの葬儀業者に依頼をします。業者によってはプランや費用は変わってきますが、サービスが充実しています。
また何よりもペットを家族として扱ってくれますので、誠心誠意をもって大切に個々のペットの葬儀のお手伝いをしてくれますよ。
ペットの葬儀業者の種類は?メリット・デメリットについて
民間の業者にお願いする場合、どこに依頼するかによっても対応方法が変わってきます。
ここではペットの葬儀業者ごとのメリット、デメリットについて見ていきましょう。
ペット霊園
多くのペット霊園では施設内に火葬炉があるため、葬儀全般を執り行うことができます。
【メリット】
①立ち会いが可能
プランにもよりますが、葬儀全般に立ち会うことが可能です。
②通夜葬儀ができる施設もある
一部のペット霊園では、人間と同様に通夜から告別式などのセレモニーを行うことができます。
③葬儀全般の相談ができる
火葬方法からお墓の相談まで一手に相談することができます。
【デメリット】
①施設数が少ない
火葬炉などの設備が整っている場所が少なかったり、近隣にペット霊園がなく遠方まで足を運ばなければいけない場合があります。
②対応エリアに制限がある
一部のペット霊園では、送迎プランがないところもあるため、ご自身でペットの遺体を持って移動しなくてはいけない場合があります。
③葬儀費用が高額
全体的に葬儀費用が高めに設定されています。またペット霊園にお墓を建てる場合は、年間管理費用が約3,000〜2万円前後かかってきます。
火葬方法 | 小鳥 | |
---|---|---|
ペット霊園、 寺院 | 合同火葬 | ¥11,040円~ |
個別一任火葬 | ¥15,830円~ | |
個別立会火葬 | ¥27,950円~ |
※費用相場(平均金額)税込み
訪問火葬車(移動火葬車)
訪問火葬車の場合、火葬炉を搭載した特殊な自動車が自宅や指定の場所まで訪問し、火葬を行ってくれます。
【メリット】
①慣れ親しんだ自宅や思い出の場所で火葬が可能
希望する場所でペットの火葬を行うことができます。最後まで慣れ親しんだ自宅でお別れをしたい、遠方に出向くのは難しいといった方に適してた方法といえます。
②24時間対応の業者が多い
24時間365日対応している業者が多いため、日程調整がしやすいメリットがあります。
③火葬費用がリーズナブル
ペット霊園よりも費用を抑えることができます。
火葬方法 | 小鳥 | |
---|---|---|
訪問火葬車 | 合同火葬 | ¥9,710円~ |
個別一任火葬 | ¥14,580円~ | |
個別立会火葬 | ¥18,480円~ |
※費用相場(平均金額)税込み
【デメリット】
①対応不可のペットサイズがある
小さすぎるペットや大きすぎるペットの場合、それに対応する火葬炉がない業者もあります。そのため事前に確認が必要となる場合があります。
②納骨や埋葬はご自身で
訪問火葬車ではあくまでも、ペットの遺体を火葬し納骨するまでとなります。そのためその後の埋葬や供養方法は飼い主さんの判断し、対応する必要があります。
③訪問火葬車を止めるスペースが必要
多くの業者は事前に訪問火葬車を止める場所を確認してから訪問されますが、土地柄的に駐車が難しかったり、車を止めるスペースを確保できなかったりした場合は、自宅から離れたところで行う場合があります。
火葬後の供養方法はどうするか
火葬後のインコや小鳥などの供養方法は様々です。どのような方法がご自身やご家族にとって最良かを考えることが大切です。
手元供養
遺骨を自宅で保管する方法です。
骨壷を仏壇に飾ったり、ペンダントに入れて身近に感じることができます。愛鳥との絆を感じたい方におすすめです。
お墓に埋葬する
ペット霊園や寺院で個別または共同の墓地に埋葬する方法です。
永代使用料や管理費がかかる場合もありますが、一区切りをつけたい方や将来的に同じ場所で共に眠りたい方に適しています。
納骨堂に納める
屋内の施設で遺骨を保管する方法です。
ロッカーや棚に骨壷を置き、好きなものや写真を飾ることができます。供養方法が決まらない場合は一時的に利用し、後で別の方法を検討することもできます。
散骨する
遺骨を粉末状にして自然に還す方法です。
庭や海、森などで行いますが、許可が必要な場合があります。ペット葬儀会社に相談して適切な方法を検討しましょう。
自然の中でのびのびと過ごしてほしいと願う方に適しています。
【関連記事】 ペットの遺骨をみんなはどうしてる?自宅保管や納骨などの選択肢について
かけがえのない存在だったからこそ…お別れも丁寧に
本記事では、インコや小鳥などの葬儀方法について解説しました。
葬儀方法にはいくつかの選択肢がありますが、一連の流れを覚えておくことで心に余裕を持てることでしょう。
また火葬や供養方法は、個々の感情に合わせて選ぶことが大切です。最後の別れを丁寧に、そして心から送り出しましょう。
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忙しい時期でありながらこちらの希望を聞いてくださり、大変感謝しております。 四十九日にもご丁寧にお手紙をいただき、細やかな気配りに感心いたしました。 また機会あれば、お世話になりたいと思っております。 ありがとうございました。 [続きを読む]
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