ペット葬儀に関するコラム
フェレットが死んだら土葬?それとも火葬?葬儀方法や費用面について解説
人懐っこくて愛らしいフェレット。
「クククククッ!」と嬉しそうに歩く姿は見ているだけで微笑ましく、私たちの心を癒してくれます。
そんなフェレットと共に過ごす時間は犬や猫よりも短く、心の準備ができないままお別れをすることになった方もいるかもしれません。
「あのときこうしてあげたら…」と後悔する前に、心の準備をしておきませんか?
本記事では、フェレットが亡くなったときの葬儀方法から費用面について詳しく解説します。
大好きなフェレットを看取る
エキゾチックアニマルに属するフェレットの平均寿命は、約5〜11年といわれています。3〜4歳頃になると老年期に差し掛かり、その時期から腫瘍性疾患にかかる個体が多いといわれています。
フェレットが死ぬときに見せる前兆
フェレットが死ぬ前兆として下記の行動が見られます。
・ごはんや水を取らなくなる
・寝ている時間が多くなる
・体重が極端に減少する
・不規則な浅い呼吸と痙攣
など
特に食欲の欠如や急激な体重減少、呼吸数の異常な変化は、フェレットの健康状態が深刻な危機に瀕していることを示す兆候でもあります。またよく見られる死因としては、内分泌系の腫瘍であるインスリノーマや副腎腫瘍です。
フェレットが亡くなったら…安置方法について
フェレットが息を引き取ったら、葬儀までに行うことがあります。
ご遺体をきれいに整える
愛するフェレットが亡くなったら、まずはご遺体の体勢を整えてあげましょう。
フェレットの場合、死後30分ほどで死後硬直が始まります。死後硬直が始まる前に手足を整え、開いた目や口はやさしく閉じてあげてください。
またフェレットは死後、体液が漏れることがあります。お湯で湿らせたタオルやガーゼなどを用意し、体をきれいに優しく拭き取ってあげましょう。
ただし死後硬直の最中に無理に体勢を変えるのは避けてください。脚を折ってしまうなど、ご遺体の損傷を招く恐れがあるからです。
ご遺体は大きめの箱に安置し、硬直が緩んでから体勢を整えてあげるようにしてくださいね。
安置方法と保冷の仕方
ご遺体をきれいに整えた後は、静かな場所に安置しましょう。
安置に必要なものは棺や箱、下に敷くための柔らかな布やタオル、そして冷却用の保冷剤などです。手元にある素材や用意できるものを使って、底が汚れないように気を付けながら、棺や箱の中に適切に配置しましょう。
保冷剤を使用して、遺体の腐敗を防ぎながら冷却することが大切です。また室内の気温にも注意が必要です。
たとえば夏場の場合、エアコンをできるだけ低い温度に保つようにし、冬場は部屋の暖房を切ってできる限り腐敗が進まないように涼しい部屋で安置するようにしてください。
ちなみに部屋の温度やフェレットのご遺体の状態によって変わってはきますが、一般的に冬場では約2〜3日、夏場では約1〜2日の間であれば、自宅などでご遺体を安置することが可能です。
フェレットの埋葬方法を決める
家族であるフェレットが亡くなった場合、埋葬方法を決める必要があります。
土葬は私有地以外違法
庭や私有地がある場合は、フェレットのご遺体を埋葬することは可能です。
その際、腐敗臭対策や他の動物に掘り返されないためにも、埋葬する際は2メートル近く土を掘る必要があります。また周囲に民家や農地がある場合は、一定以上の広さが求められます。また、川や湖、沼、用水路などの水域に近い場所は避けるべきで、将来的に土地を手放す予定がないことも重要です。
もしも私有地以外の場所(公園や学校など)にフェレットの遺体を埋葬すると、不法投棄とみなされ、法的な罰則が科せられます。さらに水域に近い場所に埋葬したら、水道汚染の問題が生じる恐れもあります。
これらのことから、安心して供養するためにも土葬は避けておくのが無難といえるでしょう。
※廃棄物処理法違反について ※軽犯罪法違反について ※水道汚染について
現在もっとも主流なのは「火葬」
現在、ペットの埋葬方法で一般的なのが「火葬」です。火葬は2種類の方法に分類されます。
自治体での火葬
ペットは法律上、物として扱われるため、ご遺体を処理する場合は「廃棄物」として扱われ火葬されます。そのため火葬後の供養や埋葬をされることがありません。
自治体によっては火葬後、動物供養墓等に合葬される場合もありますが、一般的に返骨はされることはありません。
ペットの火葬・葬儀会社での火葬
民間で運営している葬儀会社に依頼を行う方法です。葬儀会社によって、さまざまなプランが用意されているため、飼い主さんの希望するプランで火葬することが可能です。
一般的に葬儀会社での火葬プランは、他のペットたちと合同で火葬する「合同火葬」、個別で火葬する「個人火葬」から選択することが可能です。
フェレットの火葬は自治体?それとも火葬業者?
フェレットのご遺体を火葬する場合、お住いの自治体(市役所)、あるいはペット専門の葬儀会社に依頼することになります。
ここでは自治体とペットの葬儀会社の違いについて見ていきましょう。
自治体の場合
ペットの死体処理は、お住いの自治体(市区町村)の生活課や廃棄物課が対応しています。一般的には、他の動物とまとめて焼却処理が行われることがあります。
ただし、各自治体によって対応サイズや手数料、埋葬方法などが異なるため、自身の居住地の自治体のホームページで詳細を確認するようにしましょう。
自治体のメリット
①料金が安価
火葬する際、1体あたりの手数料の相場が3,000円前後と安価で済むこと。なかには無料で引き取ってくれる自治体もあります。
自治体のデメリット
①ご遺体は持ち込みが多い
直接ご遺体を持ち込む必要があります。一部の自治体では引き取りサービスがある場合もありますが、手数料が発生します。
②埋葬してくれない自治体もある
一部の自治体では埋葬ではなく、火葬後の骨を廃棄物として処理します。合同埋葬の場合、埋葬場所が開示されないこともあります。
③思い出の品と一緒に焼却することはできない
首輪や手紙、愛用品などを一緒に焼却してもらうことはできません。
ペットの火葬・葬儀会社の場合
民間で運営している業者に依頼を行います。会社によってプランや費用が異なりますが、個別火葬、合同火葬、埋葬方法などのサービスが充実しています。
ペットの火葬・葬儀会社のメリット
①引取や訪問火葬も可能
業者の中には、ご自宅まで遺体を引き取りに伺ったり、ご自宅近くで訪問火葬を行ったりするサービスを提供しています。
②お骨上げやお骨の返却が選べる
個別火葬の場合、立会火葬やお骨の返却、お骨上げなどのサービスを提供するところもあります。
③埋葬プランが豊富
ペット霊園型の火葬では、さまざまな埋葬プランや個別のお墓などを選ぶことが可能です。
④通夜葬儀できる業者も
通夜葬儀など人間と同様のセレモニーを行うことができるサービスも提供している業者もあります。
火葬業者の種類と選び方について
ペットの葬儀会社に依頼する場合でも、大きく分けて2種類あります。施設ごとに異なるサービスや火葬方法、費用相場を比較してみましょう。
ペット霊園
ペット霊園の多くは火葬炉が施設内に設置されており、火葬からお骨上げ、納骨までを全て行うことができます。
ペット霊園のメリット
①立ち会いやお骨拾いが可能
火葬直前までの立ち会いや、火葬後のお骨拾いが施設で行えることがあります。
②通夜葬儀が可能
一部の施設では通夜葬儀など、人間の葬儀と同様のセレモニーが行えます。
③葬儀全般を相談することができる
埋葬やお墓までの一連のプランを相談することができます。
ペット霊園のデメリット
①施設数が限られている
固定火葬施設を備えた施設はまだまだ少なく、利用できるエリアも限られています。
②対応エリアが限定されてしまう
一部の施設では、運び込みサービスの対応エリアが限られていることがあります。
③火葬費用が高め
葬儀サービスの充実度に応じて、全体的に火葬費用が高めに設定されています。
火葬方法 | フェレット | |
---|---|---|
ペット霊園、寺院 | 合同火葬 | 17,870円~ |
個別一任火葬 | 27,110円~ | |
個別立会火葬 | 46,150円~ |
※費用相場(平均金額)税込み
訪問火葬車(移動火葬車)
移動火葬車は、特殊火炉を搭載した自動車で、飼い主さんの自宅周辺や指定の場所でペットの火葬を行います。
訪問火葬車のメリット
①家の近くや思い出の場所での火葬が可能
飼い主さんが希望する場所でペットの火葬が可能です。また自宅まで訪問してくれるので、自宅で供養したい方や、遠方に出向くのが難しい方にとっては◎
②幅広い対応時間
24時間365日受付をしている業者が多いため、時間の融通が比較的取りやすいです。
③火葬費用の相場が比較的安い
前述のペット霊園の相場と比較すると、かなり料金を抑えて対応してもらうことができます。
火葬方法 | フェレット | |
---|---|---|
訪問火葬車 | 合同火葬 | 16,280円~ |
個別一任火葬 | 20,460円~ | |
個別立会火葬 | 22,660円~ |
※費用相場(平均金額)税込み
訪問火葬車のデメリット
①対応していないペットサイズがある
基本的にフェレットの場合は問題ありませんが、小さすぎるペットや大型犬に対応する火葬炉を搭載していない業者もあります。そのため、事前に確認する必要があります。
②納骨や埋葬は行っていない
訪問火葬車の多くは、納骨や埋葬に対応していません。そのためご自身で納骨、埋葬をする必要があります。
③ある程度の広さが必要
訪問火葬車は、駐車した状態で火葬を行います。そのため車を止める十分なスペースを確保する必要があります。
ペット火葬には種類がある
ペットの火葬方法には大きく分けて3種類の方法があります。ここでは、火葬方法について見ていきましょう。
合同火葬
複数のペットたちと一緒に火葬する方法です。最も費用が安価ですが、お骨の返却は行われません。また一部の固定火葬施設では、合同火葬とペット霊園での合葬がセットになっていることがあります。
個別一任火葬
ペットを個別に火葬する方法です。飼い主さんは立ち会えないことから「一任火葬」と呼ばれています。飼い主さんが希望すればお骨は返却されます。
個別立会火葬
飼い主が火葬のすべてに立ち会えるスタイルで、人間の葬儀後の火葬に近いです。最も手厚いスタイルですが、費用が高額になります。
フェレットの火葬時間は45分ほど
フェレットのご遺体を火葬する場合、火葬時間は45分ほどとなります。また冷却時間を入れたら、1時間前後かかってきます。
ただしペットの火葬時間については、大きさやご遺体の状態によって変わってきます。火葬を行う日は、あらかじめ時間に余裕を持って行動するようにしましょう。
火葬後の供養方法について
火葬後は、供養をしてあげることが一般的です。どのような供養方法があり、どれがご自身にとって一番良い方法なのか検討してみることが大切です。
手元供養
自宅でご遺骨を保管する方法です。
骨壷を仏壇に置いたり、ペンダントに入れて持ち歩くこともできます。いつも愛するフェレットを身近に感じていたい方におすすめの供養方法です。
お墓に埋葬する
ペット霊園や寺院などで、個別または共同の墓地に埋葬する方法です。墓石に名前を入れることもできますが、永代使用料や管理費がかかることがあります。
また近年、ペットと一緒に入れるお墓もあります。
一旦、一区切りを付けたい方、将来的に同じ場所で眠りたい方におすすめの供養方法ではないでしょうか。
納骨堂に納める
屋内の施設でお骨を納める方法です。ロッカーや棚に骨壷を置き、ペットの好きなものや写真を飾ることができます。
また供養方法を決めかねている方は、一時的に納骨堂でお骨を保管し、後で別の方法で供養することも可能です。
散骨する
ご遺骨を粉末状にして自然に還す方法です。庭や海、森などで撒くことができますが、散骨が許可されている場所で行う必要があり、個人ではできないところもあります。そのため、事前にペット葬儀会社に相談しておくとよいでしょう。
「自然に還ってのびのびとして欲しい」そう願う飼い主さんは、一つの選択肢として検討してみてもよいですね。
大好きだからこそ…後悔しないお別れを
本記事では、フェレットが亡くなった後にするべきことをご紹介しました。
実際その時にならないと分からないこともあるかもしれませんが、頭の片隅に一連の流れを覚えておくと安心ですよ。
また火葬や供養方法は、ご自身の気持ちに合ったプランを選ぶことが大切です。最後のお別れは丁寧に、そして笑顔で送り出してあげましょう。
「フェレットの終活を考えている」「亡くなったときどうしたらよい?」など、気になることや分からないことがありましたら、よりそうペット葬にご相談ください。
よりそうペット葬では、24時間365日専任のスタッフがペット葬儀に関するご相談から、見積りまでを受け付けています。相談料、見積りは無料ですのでお気軽にお問い合わせください。
お客様の声
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忙しい時期でありながらこちらの希望を聞いてくださり、大変感謝しております。 四十九日にもご丁寧にお手紙をいただき、細やかな気配りに感心いたしました。 また機会あれば、お世話になりたいと思っております。 ありがとうございました。 [続きを読む]
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