ペット葬儀に関するコラム
ペットのお葬式にはどんなお花がベスト?お悔やみ時の花の選び方について
ペットのお葬式で、どのようなお花を選べばよいか迷っている方も多いかと思います。
ペット葬儀は私たち人間のような葬儀とは異なり、明確な決まりがありません。そのため、供花の選択も比較的自由です。ただし花言葉や一般的なしきたりに配慮しながら、避けるべきお花もあることを覚えておきましょう。
本記事では、ペット葬儀でのお花選びのポイントやおすすめのお花、避けるべきお花についてご紹介します。
ペット葬儀に合う花とは?
ペット葬儀で添えられるお花にはこれといった明確な決まりはありませんが、棺おけの周りやひつぎの中にお花を飾ることが一般的です。
通常、お気に入りのお花を選ぶことにはなんの問題もありませんが、少しでも不安な場合は、人間の葬儀でのお花のマナーや慣習を確認しておくことをおすすめします。
一般的なマナーや常識についてですが、仏式(仏教)や神式(キリスト教)の場合、葬儀では蘭、百合、白い菊などが主に用いられます。色のある花を使う場合は、華美になりすぎないように配慮します。
キリスト教の場合、葬儀ではユリやカーネーションが一般的ですが、ペットのお葬式に関しては外国の原産である洋花が選ばれていることが多く、明るく彩り豊かな印象となります。
このように、ペット葬儀でのお花の選び方には自由度が高いです。ペットとの愛を表すお花を選ぶには、そのペットのイメージにふさわしいものを選ぶことが大切です。
花を選ぶうえで気を付けておくこと
ペット葬儀の場合、お花選びに自由度が高いとお伝えしましたが、それでも注意すべきことが大きく分けて4つあります。
ペットのサイズに合った花を選ぶ
ペット葬儀では、ひつぎの大きさやペットの体のサイズに合わせてお花を選ぶことがとても大切です。
たとえば、ハムスターや小鳥などの小型のペットの場合、小さなお棺に収まることから大きすぎるお花を選んでしまうと、収まりきらないことがあります。
逆に体重が25kg以上ある大型犬などの大きなペットの場合は、小さなお花だと寂しい印象になるかもしれません。そんなときはチューリップ、ガーベラ、ひまわりなどの大きめのお花を選んであげると見栄えがよくなりますよ。
開花したものを選ぶこと
ペット葬儀で使われるお花は、蕾ではなく開花したものを選ぶようにしてください。
人間の葬儀では、きれいなお花と一緒に亡くなった方を送ることから、花が開いたものを好みます。そのため、ペットのそばに添えるお花は咲いたものを選ぶと良いでしょう。
ひつぎに入れるお花の置き方
ペットのひつぎにお花を入れるとき、お花のサイズや種類によっては、お骨にススがついてしまう可能性があります。火葬でひつぎにお花を添える場合は、ペットの上ではなく横に置くようにしてあげてくださいね。
不適切な花言葉がある花を避けること
お花にはそれぞれ花言葉があり、愛を伝える花言葉から悲しみの花言葉まであります。
いくつかの花には、”死”や”苦しみ”などネガティブなイメージがあるため、ペット葬儀に不相応な花言葉を持つお花に関しては避けるのが良いでしょう。
ペット葬儀におすすめの花12選
「ペット葬儀にはどんなお花がいいの?」「お花屋さんで入手できる?」など、気になる方も多いかと思います。
ここでは、ペット葬儀におすすめの花を12選ご紹介します。それぞれの花には色ごとに花言葉があります。
ぜひご自身のペットや、飼い主さんのイメージに合わせたお花を選んでみてくださいね。
カーネーション
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- 【色の種類】赤、青、白、紫、黄色、オレンジ、ピンクなど
- 【開花時期】4~6月
- 【花言葉】「愛を信じる」「心の哀しみ」「温かい心」「誇り」「清らかな慕情」「永遠の幸福」「友情」など
母の日の贈り物として人気の高いカーネーションですが、キリスト教の葬儀に献花として選ばれる花の一つです。
菊やカーネーションのように茎の長いものを使用することが多く、なかでも花の色は白と決められています。
白いカーネーションの花言葉は「尊敬」「あなたへの愛は生きている」「純粋な愛」などの花言葉があります。
また赤は「熱烈な愛」「愛を信じる」、黄色は「友情」、ピンクは「温かい心」「感謝」といった花言葉がありますので、ペット葬儀のときに白のカーネーションと一緒に合わせてもよいですね。
ただし濃い赤色のカーネーションの花言葉は「欲望」「心の哀しみ」というネガティブな意味合いがあります。選ぶ際は注意しましょう。
ガーベラ
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- 【色の種類】赤、白、緑、紫、黄色、オレンジ、ピンクなど
- 【開花時期】3~11月(気候によっては12月まで)
- 【花言葉】「思いやり」「愛情」「神秘の愛」「優しさ」「究極の愛」など
豊かな色彩に、可愛らしく咲く姿が人気のガーベラ。開花時期が長い花ですので、菊と同様に比較的手に入りやすい花といえます。
そんなガーベラにはさまざまな色の種類があり、色によって花言葉に違いがあります。例えば赤は「神秘の愛」、黄色は「優しさ」「究極の愛」ピンクは「思いやり」「愛情」などがあります。
またガーベラ全体の花言葉として「常に前を向いて」があります。亡くなったペットも、いつまでも泣きじゃくる飼い主さんよりも、笑顔でいつも優しい姿を見たいはずです。
ガーベラを供花として贈ることで「大丈夫、心配しないで」というメッセージになり、大切なペットも安心して天国で飼い主さんを見守れることでしょう。
カスミソウ
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- 【色の種類】白、淡いピンク色など
- 【開花時期】5~8月
- 【花言葉】「清らかな心」「幸福」「感謝」「無邪気」
清楚で優しく、そして控えめな印象を持つカスミソウ。他の花と組み合わせることで使われる花でもあります。
まずカスミソウ全体の花言葉は「感謝」「幸福」「清らかな心」などの意味合いを持ち合わせています。
特に白いカスミソウの花言葉は「清らかな心」という意味合いを持ち、上品なカスミソウの花に由来しているともいわれています。
一般的にカスミソウは白のイメージが多いかと思いますが、ピンクや水色、黄色などもあり、それぞれに花言葉があります。
例えばピンクは「切なる願い」、水色は「清い心」とあり、黄色には特別な花言葉はありませんが、黄色という色は相手に対して「希望」や「明るさ」を感じさせますので、他の花と組み合わせてもよいでしょう。
菊
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- 【色の種類】赤、白、緑、紫、黄色、オレンジ、ピンク
- 【開花時期】夏ギク:5~8月/秋ギク:9~11月/寒ギク:12~1月
- 【花言葉】「高貴」「甘い夢」「誠実な心」「慕う」「あなたを愛しています」など
私たち人間の場合、葬儀に出向いた際お供えの花として最も多いのが菊です。最近では、ユリやカーネーションなどの花が使用されることが多いですが、それでも菊の花がだんとつに多いのではないでしょうか。
菊の花をお供えする理由として「菊の香りがお香に似ている」「格調が高い」「菊の花は皇室の紋章や国花だから」などさまざまな理由があるそうで、葬儀として使用されるようになったのは明治時代以降なんだそうです。
菊には「邪気を払う」「健康を願う」「長寿を祈る」という意味合いがあります。そのため、お葬式との関わりが希薄であると感じさせられますが、菊の花はとても美しく、育てやすく、香りも穏やか。またその香りは心を落ち着かせる働きがあるといわれています。そのため、遺族にも安らぎを与えることができるでしょう。
ちなみに菊の色ごとの花言葉として、白は「誠実な心」「慕う」、赤は「あなたを愛しています」という意味をもっています。ただし黄色に関しては「わずかな愛」「破れた愛」といったマイナスなイメージがありますので、注意してくださいね。
スイートピー
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- 【色の種類】赤、白、紫、黄色、ピンクなど
- 【開花時期】4~6月
- 【花言葉】「別離」「優しい思い出」「別れの言葉」など
春を代表する花の一つ、それがスイートピー。まるでフリルのような可憐で美しく、甘くて優しい香りはとても癒されます。
そんなスイートピーですが、赤色には「別離」「門出」「やさしい思い出」といった、まるでペットとの思い出を表すかのような花言葉があります。大好きなペットとのお別れの花として供えてみてもよいですね。
ただし白は「ほのかな喜び」、紫は「永遠の喜び」、ピンクは「恋の楽しみ」などといった意味合いを持ち、ペット葬儀には不適切です。スイートピーをペット葬儀に選ぶ場合は、色に気を付けるようにしましょう。
チューリップ
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- 【色の種類】赤、白、緑、紫、黄色、オレンジ
- 【開花時期】3~5月
- 【花言葉】「誠実な愛」「不滅の愛」「美しい目」「愛の告白」など
スイートピー同様、春を彩る花として人気のチューリップ。原種だけでも100種類以上存在し、品種に関しては5,000品種以上あるそうです。
その愛らしい見た目や、形状、カラーもさまざまなのでペット葬儀に使用されることも多いようです。
チューリップ全体の花言葉は「博愛」「思いやり」。色ごとの花言葉の意味合いとしては、赤が「真実の愛」、紫は「永遠の愛」、ピンクは「誠実な愛」などがあります。
ただしチューリップでも黒は「私を忘れて」、白は「失われた恋」、黄色は「望みのない恋」という花言葉を持ち合わせていますので、選ばない方が無難でしょう。
デンファレ(洋ラン)
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- 【色の種類】赤、白、紫、黄色、ピンクなど
- 【開花時期】6~9月
- 【花言葉】「思いやり」「友情」「愛の暖かさ」「純粋な愛」など
皆さんは「デンファレ」という花をご存じですか。あまり聞いたことのない花の種類かと思いますが、仏式(仏教)の供花の一つでもあります。
ちなみにデンファレは「デンドロビウム・ファレノプシス」の略式であり、広くは「洋ラン」と呼ばれています。また胡蝶蘭と花の形が似ている特徴を持ち合わせています。
デンファレの花言葉には赤「熱烈な愛の願望」、白「純粋な愛」、黄色「友情」「愛の暖かさ」などがあります。
紫は「欲望」「官能」、ピンクには「官能」「誘惑」という花言葉を持っているため、お悔やみ時に持って行くのは不適切なので止めておくとよさそうです。
トルコキキョウ
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- 【色の種類】白、緑、紫、黄色、ピンク
- 【開花時期】5~9月
- 【花言葉】「永遠の愛」「思いやり」「良い語らい」など
柔らかく透明感のあるイメージが魅力的なトルコキキョウ。花びらにふさ飾りがある豪華な咲き姿は、バラの花にも劣らぬ華やかさがあります。
実はどの宗教でも葬儀に使われる花の一つでもあるんですよ。
トルコキキョウの花言葉には白が「永遠の愛」「思いやり」、緑は「よい語らい」、黄色は「強い信念」、紫は「希望」、ピンクは「優美」という意味が込められています。
またトルコキキョウの英名は「リシアンサス」といい、ギリシャ語で「なめらかな花(lissos anthos」が由来になっているそうです。
あまり一般的に注目されることが少ない花ではありますが、素敵な意味合いを持つ花でもあるので、ペット葬儀に飾る花の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
ひまわり
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- 【色の種類】黄色、白、オレンジ、赤系、紫系など
- 【開花時期】7~8月中旬頃
- 【花言葉】「あなたを幸せにします」「あなただけを見つめる」「悲哀」「崇拝」など
真っ直ぐ太陽に向かって咲くひまわり。一途で熱烈な愛が込められた花言葉が目立つこと、また元気でポジティブなイメージがあることから、元気に走り回っていた頃のペットを連想させる花として、ペット葬儀で人気があります。
実はひまわりは黄色だけではなく、白や紫の花を咲かせる品種があり、それぞれの色によって異なる花言葉が存在します。
黄色は「情熱」「あなただけを見つめる」、白は「ほどよい愛」、赤紫は「悲しく哀れな気持ち」があります。
ミニひまわりなどを花束にすると、一気に明るく夏らしい雰囲気が漂いますので、葬儀の悲しみを和らげてくれますよ。
百合(ユリ)
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- 【色の種類】赤、白、緑、紫、黄色、オレンジ、ピンクなど
- 【開花時期】オリエンタル系(日本原産):5~7月/アジアンティックハイブリット系(東アジア原産):5~6月
- 【花言葉】「優しさ」「あたたかさ」「純粋」「無垢」など
ユリは、その上品で美しい姿から冠婚葬祭などのシーンでよく使われています。なかでも純白で大きな花を咲かせる「カサブランカ」はユリの代表的な品種の一つでもあります。
また品種によっても花言葉の意味合いが異なり、カサブランカは「純潔」「威厳」「高貴」、日本原産のヤマユリは「飾らない愛」「飾らぬ愛」、沖縄諸島で咲くテッポウユリは「威厳」「甘美」「純潔」があります。
もちろん色ごとにも意味があり、白「純潔」「無垢」、黄色「陽気」、オレンジ「華麗」があります。
ただし赤やピンクは「虚栄心」、黒は「呪い」とマイナスなイメージがありますので、ペット葬儀には不向きでしょう。
蘭
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- 【色の種類】青、白、紫、黄色、ピンク、紅白(リップ系)
- 【開花時期】4~5月
- 【花言葉】「純粋」「清純」「純粋な愛」「あなたを愛しています」など
現在2万種以上ある蘭は、世界中で愛されている花の一つです。そんな蘭の全体の花言葉は「優雅」「美しい淑女」。海外では「美」や「愛情」「優雅」「上品」という意味合いも持ちます。
さらに色ごとの花言葉については白は「純粋」「清純」、赤や黄色「純粋な愛」、ピンク「あなたを愛している」があります。
また蘭の一種である「胡蝶蘭」は、お祝いの場だけでなく、お悔やみの場にもふさわしい花とされています。その理由は、高貴なイメージがあり、特に白い胡蝶蘭は「清純」を意味する花言葉があります。お悔やみの場では、亡くなった方のご冥福を祈る気持ちを表すため、清らかな白い花がふさわしいとされています。
しかも香りがほとんどなく花粉も飛ばないので、どんな場所にも飾ることができます。
ただし、ペット葬儀を会場を借りて行う場合、供花は会場指定の業者によって手配されるのが一般的です。胡蝶蘭を贈りたい場合は、葬儀場で事前に受け取り可能かどうかを確認する必要があります。
外部からの供花を贈りたい場合は、葬儀場の方針に従って手配する必要がありますので、注意が必要です。
リンドウ
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- 【色の種類】青、白、水色、ピンクなど
- 【開花時期】8~11月
- 【花言葉】「あなたの悲しみに寄りそう」「寂しい愛情」「愛らしい」など
仏式(仏教)の供花として使用されるリンドウ。爽やかな印象があるリンドウは、茎が固くて傷みにくいので、長持ちしやすいのが特徴です。
リンドウの全体の花言葉は「正義感」「勝利」があり、英語では「愛らしい」「固有の価値」などがあります。
色それぞれの花言葉としては、青「自信に満ちた」、白「誠実な人柄」、赤・ピンクは「愛らしい」があります。
愛らしさに満ちたペットには、赤やピンクのリンドウを供えてあげてもいいですね。
花束の数によって込められた意味合いが変わる
花には色だけではなく、花束の数によって込められた意味が変わるといわれています。そのため、花の種類や色だけでなく、数も意識してみるとよいですよ。
1本:あなたは私の運命の人
3本:深く愛している
4本:ずっとあなたを愛し続けます
6本:あなたに夢中
8本:思いやりに感謝
9本:いつもあなたと一緒にいたい
11本:私にとって最愛の存在
12本:私と結ばれてください
15本:ごめんなさい
16本:私の愛は不安定
17本:私の愛は絶望的
40本:私は永遠の愛を誓う
50本:私たちの愛は永遠
99本:私たちの愛は永遠
100本:100%の愛をあなたに
108本:永遠(とわ)に愛を誓う
999本:生まれ変わっても何度でもあなたを愛する
またお花の本数は奇数が良いとされています。その理由は、2や6などの偶数は「割り切れる=縁が切れる」といわれているからです。
ペット葬儀には決まったルールはありませんが、飼い主さんのなかには気にされる方もいらっしゃると思いますので、なるべくお花の本数は奇数を選ぶことをおすすめします。
自分で選べないときは…
どの花がよいか選べないときは、お花屋さんやペット葬儀業者に相談してみるのも一つです。
大切なペットがどんな子だったか、飼い主さんはこんな人などの話しをすれば、そのペットや飼い主さんのイメージに合わせた花束を提案してくれると思いますよ。
ペット葬儀で避けるべき花
ペット葬儀には、人間と比べて決まったルールはありませんが、できれば避けるべきお花も存在します。
色が濃かったり香りが強かったりする花
ペットと一緒に火葬する場合、色が濃い花はご遺骨に色が付く可能性がありますので、棺おけに入れることは避けるようにしましょう。仏壇に飾る花としては問題ありませんが、副葬品として考える場合は濃い色の花を避けてください。
また香りや花粉に関しても、好みや環境によって異なります。強い香りや多くの花粉を含む花は、どこに置いても匂いや花粉が残る可能性があるため、避けるのが無難です。
特に、自宅の庭から取ってきた花を贈る場合は、花粉に注意する必要がありますので気を付けてくださいね。
プラスティック製の造花
ペットの葬儀で使用する供花は、生花以外にもプラスティック製(樹脂製)の造花などを選んでも問題ありません。ただし、ひつぎにお花を添える場合は、プラスティック製(樹脂製)の造花は避けるようにしましょう。
理由としてはプラスティック製(樹脂製)の造花は、火葬に時間がかかる可能性があり、その間に煙や臭いが発生することがあるからです。また、遺骨に汚れが付着する恐れも懸念されるため、プラスティック製(樹脂製)の造花は慎重に扱う必要があります。そのためひつぎにお花を添える場合は、生花を選ぶことが望ましいといえます。
トゲや毒のある花
サボテンやバラなどにはトゲがあるため、一部の人にとって攻撃的なイメージがあり、供養にはふさわしくありません。
ただし、最近のバラは淡い色合いで品種も豊富であり、ペットの供養に使用されることがあります。もしバラを選ぶ場合はトゲのないものや、トゲを取り除くようにしましょう。
また毒のある植物や花は不吉なイメージがあり、葬儀の場にふさわしくありませんし、毒は苦痛や不安を連想させる可能性があるからです。そのため毒のある植物や花を贈ることは止めてくださいね。
ドライフラワー
人間の葬儀では、ドライフラワーは枯れた花として見なされるため、縁起が悪いとされています。一方で、ペットの葬儀ではまだ慣習や慣例が確立されていないことから、飼い主さんによってはドライフラワーが使用されることもあります。
しかし、他人のペットに対する供養の場合はドライフラワーは避けるべきでしょう。人間の葬儀で考えると、ドライフラワーは枯れた花であり、縁起が良くないからです。そのため、ペットの場合も避ける方が無難といえます。
生花であっても、枯れてしまう可能性が心配な方は、プリザーブドフラワーなどの長期保存が可能な花を選ぶことをお勧めします。
お悔やみで花を送るときのタイミング
お悔やみで贈る花は選んだけど、いつのタイミングに送るのがよいのでしょうか。ここでは、送るタイミングを3つに分けてご紹介します。
ペット葬儀に供花として送る
一般的に葬儀会場に飾られる花のことを「供花」といい、宗教や宗派によって種類が異なり、手配方法もさまざまあります。
通常供花は祭壇に飾るものであるので、なるべくお通夜に間に合うようにすることが大切です。もしもお通夜と告別式を2日かけて行う場合は、お通夜の前日までに依頼するのが望ましいです。1日で終わる一日葬であれば、葬儀の2日前に依頼しておくとよいでしょう。
また供花は亡くなったペットへの供養であり、ご遺族である飼い主さんに対する気づかいでもあります。そのため、供花を送る場合はご遺族に失礼のないようにしましょう。
火葬や埋葬時にペットと共に
ペットの火葬や埋葬の際「お花を持っていきたい」という思いがあるかと思います。基本的には持参は問題ありませんが、火葬場や火葬車によっては花入れができない場合があります。
そのため、事前にペット葬儀社や喪主である飼い主さんに花入れができるのか確認するのがよいでしょう。
また前述でお伝えした通り、濃い色の花はご遺骨に色が付く可能性がありますので、できれば白や淡い色の花を贈るようにしてくださいね。
埋葬後や納骨後などしばらく経ってから
ペットが亡くなった後は、ペット霊園や自宅の庭に納骨、埋葬されます。なかにはペット用の仏壇で供養される方もいるでしょう。
仏壇にペット用のお供えとして飾る花であれば、白や淡い色など意識する必要はありません。残された家族の悲しみが少しでも癒され、明るく前向きな気持ちになれるような色合いの花を贈ってあげるとよいでしょう。
特に最近では、仏壇に合わせたサイズのお供え花や、アレンジメントされた花束が人気なようです。どんなお花がよいか迷ったときは、お花屋さんに相談するのもよいでしょう。
大好きな家族だからこそ…心から感謝の気持ちを込めて
ペット葬儀やペットを亡くされた方へのお悔やみの花には、特に決まりごとがありません。ただほとんどの方が、可愛らしいペットのイメージに合わせてパステルカラーや小さなお花を選ぶ傾向にあります。
またペット葬儀や火葬でお花を用意する場合は、事前に準備が必要です。生花であれば遺骨に影響を与える心配はありませんが、お花の種類や状態に気を配りながら選ぶようにしましょう。
もしも準備が難しい場合や、不安なことがあれば「よりそうペット葬」にご相談してみてください。ペット葬儀に関する手順や流れ、お花選びなど、専門スタッフが24時間365日親切丁寧に対応してくれますよ。
愛しいペットとの最後の別れに、綺麗なお花を添えて心からのお別れをしましょう。
お客様の声
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忙しい時期でありながらこちらの希望を聞いてくださり、大変感謝しております。 四十九日にもご丁寧にお手紙をいただき、細やかな気配りに感心いたしました。 また機会あれば、お世話になりたいと思っております。 ありがとうございました。 [続きを読む]
ペット図鑑
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