ペット葬儀に関するコラム
爬虫類(ヘビ・トカゲ・カメ)が死んだら?火葬後の骨は残る?ペット火葬について
ヘビやトカゲ、カメなどの爬虫類が亡くなったとき、爬虫類愛好家の飼い主さんたちにとっても、火葬や供養について疑問を抱くことがあるかと思います。
そもそも犬や猫と同じように、爬虫類も火葬をすることは可能なのでしょうか。また、他の供養方法や遺体の安置方法にはどのような選択肢があるのでしょうか。
本記事では爬虫類の火葬方法から、亡くなったときの安置方法、火葬後の疑問までを詳しくご紹介します。
愛するペットである爬虫類が亡くなったとき、不安にならずにすむようにぜひご参考になさってくださいね。
爬虫類(ヘビ・トカゲ・カメ)が死んだらどうすればいい?
爬虫類は、死後2時間〜24時間くらいから死後硬直が始まります。なかでも筋肉量の多いカメなどは死後硬直が早いといわれています。それ以降は筋肉が緩み始め、腐敗も徐々に始まっていきます。
そのため、なるべく綺麗な状態でお別れをするためにも、適切な安置方法を行う必要があります。
爬虫類の安置方法
爬虫類の遺体を安置する方法ですが、まずは自然な体勢に整えてあげましょう。ヘビの場合は一番落ち着く体勢である渦巻き状(どぐろ)にしてあげてください。またトカゲやイグアナ、ワニなどは、頭としっぽを近づけて丸まった状態、カメは甲羅に顔や手足が収まっている状態にしてあげましょう。
次に体を清潔な状態にしてあげます。硬く絞ったタオルなどで体を拭いてあげましょう。花や口から体液が漏れていたら、その都度拭いてあげてください。そして遺体の大きさに合った箱に新聞紙とタオルを入れてそっと寝かせます。その際、保冷剤やドライアイスを遺体の周りに置いて冷やし、涼しい場所に安置します。
このとき、保冷剤やドライアイスが直接遺体に当たらないように、ハンカチやガーゼなどで包んであげると水滴がつかないので安心ですよ。
暑い夏場に関しては保冷剤の交換を頻繁に行い、室内の温度をなるべく低く設定するようにしましょう。
爬虫類(ヘビ・トカゲ・カメ)が見せる亡くなる前の兆候
ヘビやトカゲなどの爬虫類は、寿命や病気で亡くなる以外にも、突然死してしまうケースもあるそうです。
そのため少しでも異変をキャッチするためにも、亡くなる直前に見せる傾向について知っておく必要があります。
ここでは4つの兆候について説明します。
エサを食べなくなる
活動が鈍くなる冬でもないのに、元気がなくエサを食べないのは、体が弱っている証拠でもあります。
もし市販のエサだけを与えているようであれば、その爬虫類の大好物であるエサを与えてみてください。例えばヘビであればネズミやカエル、トカゲならコオロギやジャイアントワーム、レッドローチ、デュビアなど、カメなら刺身やエビなどを与えてみてください。
もしこれで食べてくれるようであれば、少しでも体力の回復傾向がみられると思います。もし2〜3日様子を見ても、元気がなければかかりつけの動物病院に相談してくださいね。
うまく脱皮ができない
爬虫類の特徴として、繰り返しながら脱皮をして成長していきますが、死期が近づくとうまく脱皮ができなくなります。
その結果、上手に脱皮ができず残ってしまい、血行が悪くなったり、脱皮ができなかった部分が壊死したりする恐れもあります。
呼吸が乱れてくる
爬虫類は基本鼻で呼吸をします。そのため口を開けて呼吸をしている、苦しそうに呼吸をしている場合は死期が近づいているか、肺炎などのなんらかの病気にかかっている可能性があります。
またカメの場合、口を開いてくるしそうにしていたり、「ピーピー」と普段とは違う鳴き声を出している場合は病気の可能性がありますので、常日頃から呼吸の仕方を観察することをおすすめします。
便の色に変化
死期が近づくと内臓の機能も低下するため、食べたものを正常に消化しきれなくなってしまい、便の色や形に変化が見られます。
いつもと便の色や形が違う、血が混じっているなど異常が見られたら、すぐに専門の獣医師に相談しましょう。
本当に亡くなっている?生存確認を必ず行う
爬虫類(ヘビ・トカゲ・カメなど)は変温動物のため寒くなると冬眠したり、動きが鈍くなったりすることがあります。そのため亡くなったのか、それともただ冬眠しているだけなのかを必ず確認する必要があります。
爬虫類の生死を確認する方法は様々ですが、例えば顔やしっぽなどを触った時に反応があるか、呼吸しているかどうか(お腹がゆっくりと動いているか)、そして環境に問題がなかったかを確認します。冬眠している爬虫類は触れると反応がありますし、ゆっくりと呼吸をしているので気付くかと思います。
ただし見分けがつかない場合は、室温やケージ内の温度を再度確認して調整し、飼育環境に問題がないかを確認する必要があります。温度が高すぎたり、エサが合わなかったりすることも、爬虫類の健康に影響を及ぼす可能性があるため、慎重に対処することが大切です。
爬虫類を飼育する際は、適切な温度管理や環境整備が欠かせませんが、時には冬眠に失敗したり、他の健康問題が発生したりすることもあります。そのため、愛するペットの健康状態は常に確認することをおすすめします。
爬虫類(ヘビ・トカゲ・カメ)の遺体を火葬することはできる?できない?
ヘビやトカゲ、カメなど、種類が大変豊富な爬虫類ですが、遺体を火葬することは可能です。
ただし遺骨の返骨を希望する場合、全てのペット火葬業者が爬虫類の火葬に対応しているわけではありません。そのため火葬を依頼する際には、業者が爬虫類の火葬に対応しているかどうかを事前に確認することが大切です。
また爬虫類の場合、犬や猫などの哺乳類と比べて遺体の腐敗が早い傾向にあります。そのため理想としては亡くなった当日または、翌日に火葬をすることが望ましいといえるでしょう。
火葬後に爪やうろこ、骨は残せる?
火葬後に爬虫類の爪やうろこ、骨が果たして残るのか気になりますよね。爬虫類の特徴である爪やうろこは、タンパク質の一種であるケラチンで構成されているため、火葬によって燃えてしまいます。
そのため、もしも爪やうろこを思い出として残しておきたいのであれば、火葬前にあらかじめ取っておくことをおすすめします。後日ペンダントやキーホルダーなどのメモリアルグッズとして利用することができますよ。
ちなみに火葬後に骨は綺麗に残すことが可能です。火葬の際、爬虫類の特性に合わせて火力や時間を調整することで、骨を残すことができます。
ただし、爬虫類の火葬実績がある火葬業者を選ぶ必要がありますので、事前に火葬業者に相談し、ご自身のペットに最適な火葬方法を確認しましょう。
燃えるゴミとして出すことは可能か
爬虫類を燃えるゴミとして処理することは法律上問題ありません。
例えば小型のトカゲやヘビの場合、外部から遺体が見えないように新聞紙で包み、指定のゴミ袋を使って廃棄します。遺体の臭いが気になる場合は、廃棄日まで冷凍庫で保管するとよいでしょう。ただし大型の爬虫類の場合は、冷凍庫での保管が難しく、腐敗臭も強いため、火葬を検討することをおすすめします。
さらに衛生的な観点からも、冷凍庫の利用や一般廃棄物としての処理は心理的にも難しいことがありますので、ご家族や周囲の方とよく相談してから遺体の処理方法を検討しましょう。
爬虫類(ヘビ・トカゲ・カメ)の遺体は土葬方法
ペットの葬儀方法として、土葬やプランター葬をされる方もいらっしゃいます。火葬をするには費用が発生しますが、私有地での土葬やプランター葬であれば費用があまりかかりません。
- 【土葬の仕方】
-
1. 穴を掘り、適切な深さに石灰を入れます
2. 遺体を綿100%の布で包み、土に寝かせます
3. 残りの石灰を遺体にかけ、穴を埋めます
4. お墓の目印となるモニュメントを置きます
※石灰はペットの体重と同量を目安にしましょう。
- 【プランター葬のやり方】
-
1. プランターの底に針底ネットを敷き、針底石を置きます
2. 水はけの良い土を入れ、適切な深さまで満たします
3. 遺体を寝かせ、腐葉土をかけます
4. 植物を植え付け、土をかけます
5. 植物の世話を定期的に行います
※プランターは、深さが約30cmの陶磁器がおすすめです。また、思い出の花やペットをイメージした花を植えると良いでしょう。
ただし、土葬やプランター葬は臭いや害虫、近隣トラブルの可能性があるため、注意が必要です。
また私有地以外に埋葬すると、一般廃棄物の不法投棄とみなされ法律違反となり、5年以下の懲役、または1,000万円以下の罰金となりますので絶対に行わないようにしましょう。
ペット火葬の種類
ペット火葬には主に2種類の火葬方法があり、どちらかを選択する必要があります。
合同火葬
同じ時期に亡くなったペット達と一緒に火葬されます。この方法が最も費用を抑えることが可能ですが、遺骨の返却は基本的にできません。
個別火葬
ペットの火葬を一体一体、個別で行う方法です。
個別火葬には、火葬から収骨までの一連のプロセスを葬儀スタッフにおまかせする「個別一任火葬」と、火葬やお骨上げ、収骨までのすべての過程に立ち会うことができる「個別立会火葬」の2つタイプがあります。
爬虫類(ヘビ・トカゲ・カメ)の火葬依頼先について
ペットの火葬を一体一体、個別で行う方法です。
爬虫類の火葬をお願いする場合、どこが対応してくれるのでしょうか。ここでは火葬依頼先を3つご紹介します。
自治体
爬虫類の火葬を行う際、自治体に依頼する方法があります。料金は各自治体によって異なりますが、0〜10,000円以内といった手頃な料金で引き取りを行ってくれます。
ただし基本的に火葬方法は「合同火葬」となるため、遺骨の返却はされませんし、カメなどの特定の動物は対象外にしているところもありますので、事前に各自治体の問い合わせ窓口で確認をする必要があります。
きちんと家族として弔いたい方には向かない方法といえます。
火葬の依頼場所 | 火葬方法 | 爬虫類 |
---|---|---|
自治体 | 合同火葬 | 0~10,000円以下 |
※税込価格
※上記費用は、各種火葬方法の料金を平均で算出したものです。各葬儀会社によっても料金が前後してきますので、あくまで目安としてお考えください。
ペット霊園や寺院
ペット霊園では専用の火葬炉があるため、ペットの遺体を持ち込んで火葬を行うことができます。
火葬から納骨まで一貫して行うことができるため、火葬後の供養に関する相談も受け付けています。また施設内には、納骨堂や墓地が完備されており、お参りや法要を執り行いやすい環境が整っています。
火葬の方法には合同火葬、個別火葬、立会火葬など、様々な選択肢があり、飼い主さんの希望に沿ったお別れ方法を選ぶことができます。
一方で、充実したサービスや多彩な選択肢ができる半面、費用が高額になる傾向があります。経済的な負担を考慮して、火葬にかかる全体の費用を事前に確認することが大切です。
火葬の依頼場所 | 火葬方法 | 爬虫類 |
---|---|---|
ペット霊園、 寺院 | 個別一任火葬 | 15,830円~ |
個別立会火葬 | 27,950円~ | |
合同火葬 | 11,040円~ |
※税込価格
※上記費用は、各種火葬方法の料金を平均で算出したものです。爬虫類の大きさや、各葬儀会社によっても料金が前後してきますので、あくまで目安としてお考えください。
訪問ペット火葬
訪問ペット火葬では、ご自宅や特別な場所で火葬を行うことができるサービスです。ペット霊園よりも比較的安価であるため、近年人気を集めています。
移動車に火葬炉を搭載しているので、24時間対応可能な業者も存在します。そのため時間に縛られることなく、希望の日時や場所を指定して火葬を行うことができます。
またほとんど煙や匂いが発生しないことから、周囲の許可が取れている場所であればどこでも火葬を行うことが可能です。一部の業者の場合、寺院との連携して永代供養も行っているところもあります。
ただし、野外で行うため天候に左右されることや、周囲の目が気になる方もいらっしゃると思いますので、事前に火葬を行う場所を決めておくことが大切です。さらに火葬できるサイズの制限もあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
火葬の依頼場所 | 火葬方法 | 爬虫類 |
---|---|---|
訪問ペット火葬 | 個別一任火葬 | 14,580円~ |
個別立会火葬 | 18,480円~ | |
合同火葬 | 9,710円~ |
※税込価格
※上記費用は、各種火葬方法の料金を平均で算出したものです。爬虫類の大きさや、各葬儀会社によっても料金が前後してきますので、あくまで目安としてお考えください。
ペット火葬を業者に依頼する際、注意すべきこと
さまざまな大きさの爬虫類が存在しますが、なかでも小さい爬虫類に関しては、火葬によってお骨が黒く焦げてしまう場合もあります。そのため、できれば爬虫類の火葬経験が豊富な業者を選ぶべきといえるでしょう。
ここでは、ペット葬儀業者を選ぶ上での注意すべきことを3つにまとめました。
爬虫類の火葬実績
爬虫類を始め、小動物の火葬実績がある業者は、その生き物の体格に合わせた火力や温度調整などを熟知しています。そのため、火葬実績が豊富な業者を選ぶことをおすすめします。
周りからの評判や口コミ
インターネットやSNSなど、周りからの評判や口コミをチェックすることも大切です。良い評判が多い業者は、安心して依頼することができるでしょう。
スタッフの対応
葬儀スタッフが丁寧な対応をしてくれるか確認をしましょう。問い合わせの電話やメールでの対応が丁寧であるか、プラン内容や追加料金等の細かな説明はあったか、希望に近いプランの提案をしてくれたかどうかを確認することも大切です。
もちろん火葬当日も丁寧な対応をしてくれるかも合わせて確認しましょう。
まとめ
ヘビ、トカゲ、カメなどの爬虫類の葬儀方法について解説しました。
大切な家族との最後のお別れに後悔することのないよう、ご自身がどのような葬儀を行い、供養をしたいのか今一度考えてみることをおすすめします。
そして信頼できる業者と出会うためにも、気になる業者から料金プランや見積りの依頼を行い、比較をするとよいでしょう。
訪問ペット火葬を運営する「よりそうペット葬」では、24時間365日専任のスタッフがお客様さまの声に寄り添いながら、最適な葬儀内容をご提案させていただきます。もちろん、相談料、お見積り料は一切かかりませんので、安心してご相談くださいね。
お客様の声
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忙しい時期でありながらこちらの希望を聞いてくださり、大変感謝しております。 四十九日にもご丁寧にお手紙をいただき、細やかな気配りに感心いたしました。 また機会あれば、お世話になりたいと思っております。 ありがとうございました。 [続きを読む]
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