ペット葬儀に関するコラム
ハリネズミが死んだら火葬?それとも土葬?お別れの仕方について
SNSを中心にその愛らしい姿が注目され、2010年代からペットとして人気を集めたハリネズミ。
ちょこちょこと一生懸命歩き回る姿に心を奪われ、ハリネズミをお迎えした方も多いのではないでしょうか。
そんなペットとして飼われているハリネズミの寿命は約5〜10年といわれ、いつかはお別れをする日がやってきます。そのとき、大切な家族であるハリネズミの最後の旅路をどのように選択するかも重要なポイントの一つとなります。
本記事では、火葬や土葬などの供養方法についてまとめました。いつかは訪れる愛するハリネズミとのお別れについて一度考えてみませんか?
ハリネズミが亡くなる前兆は?
ハリネズミが亡くなる前兆はさまざまですが、いくつか一般的なサインがあります。
まず、食欲の低下や食べ物を選り好みするようになることがあります。また、活動量が減少し、元気がなくなることも予兆の一つです。
体重の急激な減少や体調の変化、体の異常な感触や姿勢の変化なども注意が必要です。ハリネズミが通常と異なる行動を見せる場合は、病気や老化のサインである可能性があります。
最善のケアを提供するためにも、日頃からハリネズミの健康状態を定期的にチェックし、変化に注意を払うことが大切です。
亡くなったハリネズミの安置方法について
ハリネズミが亡くなった場合、適切な対処方法を知っておくことが大切です。ここでは、ハリネズミが亡くなった時に行うべきことをまとめました。
ハリネズミの死亡を確認する
ハリネズミが亡くなったかどうかを確認するために、以下の手順を行います。
・ハリネズミの体を触り体温がないか、硬直していないか確認する
・鼻や口から呼吸がないか、胸の部分で心臓の鼓動を感じるか確認する
ハリネズミは亡くなるとすぐに死後硬直が始まります。体が冷たくなってきて、徐々に硬直が始まって来たら死亡したと確認ができることでしょう。
ただし素人目線で分からないこともあるかと思います。ご自身で判断ができない場合は、かかりつけの動物病院に相談することをおすすめします。
遺体の清潔な取り扱い
亡くなったハリネズミの体をきれいに拭いてあげましょう。
・汚れた部分を濡れたタオルで優しく拭き取ること
・乾いたタオルで水分をしっかりと取り除くこと
・ハリネズミの針に触れないように注意しながら清潔に保つこと
死後硬直が始まると、体を動かしづらくなります。確認できた時点ですぐに体を清めてあげてください。乾いたタオルやガーゼなどでしっかり拭いてあげることで、腐敗の進行を遅らせることが可能です。
体を清めた後は、タオルや大きめのハンカチなどで優しく包んであげてください。またハリネズミの体にダニが寄生している場合がありますので、広げないためにも適切な処置を行ってください。
適切な安置
遺体をきちんと冷やし、火葬の準備を整えます。
・ハリネズミの遺体を清潔な箱に入れ、保冷剤やドライアイスを使って適切に冷やします。
・涼しい場所で遺体を保管し、腐敗の進行を遅らせます。
ドライアイスや保冷剤をハリネズミのお腹に当てておくと、腐敗の進行を遅らせることが可能です。またハリネズミは腐敗の進行が早いため、小まめに保冷剤などを交換することをおすすめします。
安置する場所としては、直射日光が当たらない涼しい場所が適しています。夏場はエアコンを低めに設定して安置しましょう。冬場は暖房を付けず、涼しい場所に安置してください。
どんなに適切な処置を行っても、安置期間は夏場は1〜2日、冬場は2〜3日程度が限度ですので、早めに葬儀の準備に取り掛かりましょう。
ハリネズミが亡くなった後の埋葬方法
ハリネズミが亡くなった際の埋葬方法は、適切な方法で行うことが大切です。以下に、埋葬方法の一例をご紹介します。
庭や自宅の敷地内での埋葬
ハリネズミのような体の小さい動物の場合、土に埋めて埋葬する方も多いかと思います。その際、埋葬方法としては大まかに以下のようになります。
・ハリネズミを埋葬する場所を選びます。地面が柔らかく、排水が良好な場所を選びましょう。
・適切な深さの穴を掘ります。一般的には地面から30〜50cmほどの深さが適切です。
・ハリネズミの遺体を丁寧に包み、穴に埋葬します。埋葬後は穴をきちんと埋め、上から土をかぶせます。
庭や自宅の敷地内での埋葬は何ら問題はありませんが、私有地以外の場所に埋めると不法投棄とみなされる可能性があり、法的なトラブルを引き起こす可能性があります。
また、他の動物によって遺体が掘り起こされる可能性も考えられます。そのため埋葬を行う際は、周囲の環境や法律を考慮し、適切な手続きを踏むことが大切です。
【関連記事】 ペットの遺体を土葬するのは法律違反になる!?後悔しないために知っておくべきこと
土葬よりも火葬が一般的
ハリネズミが亡くなった場合、一般的な葬送方法として『火葬』が選択されることが多いです。火葬には大きく分けて3つの方法があり、飼い主さんご自身がどれがよいか選択する必要があります。
合同火葬
他の動物やペットたちと一緒に火葬される方法です。経済的な面でもメリットがあり、シンプルな葬儀を希望する方に適しています。
ただし、合同火葬の場合、後で個別の遺骨を返骨してもらうことはできませんので、注意が必要です。
個別一任火葬
個々のハリネズミを個別に火葬する方法です。葬儀業者が全ての手続きを行うため、飼い主さんが火葬を見届けたり、お骨を収骨したりすることはできません。
個別立会火葬
飼い主さんが葬儀業者と共に火葬を行い、骨の収骨まで立ち会うことができる方法です。これは人間の葬儀に一番近い形式であり、愛するハリネズミに最後のお別れをすることができます。
ただし、費用は合同火葬や個別一任火葬よりも高くなる場合がありますので、検討する際には予算も考慮しましょう。
ハリネズミの火葬時間は約10~20分
ハリネズミの火葬にかかる時間は、一般的に約10〜20分程度です。ただし、遺体の状態によっては火葬の時間が前後することがありますので、火葬を行う際は余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。
また火葬が終了した後も、遺体を冷却するためにさらに約1時間ほど必要です。この時間も考慮に入れるようにしておきましょう。
【関連記事】 ペット火葬にかかる時間はどのくらい?火葬の種類から葬儀の流れまで
ハリネズミの火葬はどこで行うのか
ハリネズミの火葬は、一般的に専門のペット火葬施設で行われます。これらの施設では、専門のスタッフが遺体を適切に扱い、火葬を行います。また自治体によっては、ペットの火葬を受け付けている場合もあります。
火葬の費用は自治体や施設によって異なりますが、一般的に自治体の場合は数千円から1万円前後、ペット火葬業者の場合は1〜3万円前後かかることがあります。ただし、ペット火葬施設では火葬のみならず、遺灰の収集や供養までを行ってくれる場合もあります。
火葬を希望する場合は、事前に自治体やペット葬儀会社に連絡し、手続きや費用、対応方法について確認することが大切です。また遺体の搬送や手続きなどを代行してくれるサービスを提供してくれる業者もありますので、利用を検討してみてください。
火葬後は遺骨は残る?針も残すことは可能か
火葬後のハリネズミの遺骨は一般的に残ります。ハリネズミの骨は比較的小さくて頑丈であり、火葬の高温でも完全に燃え尽きることはまれです。そのため、火葬後には遺骨が残ることがほとんどです。
また、ハリネズミの針も通常は火葬後に残ることがあります。針は主にケラチンからできており、高温で焼かれても燃えにくい性質を持っています。ただし、針が残るかどうかは火葬の方法や状況によって異なります。
火葬の際に特別な希望がある場合は、事前に葬儀業者と相談し、遺骨や針を残すことが可能かどうかを確認するようにしましょう。
ペットの葬儀業者には種類はあるの?
ペットの葬儀業者には主に「ペット霊園」と「訪問火葬車」の2種類があります。それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
ペット霊園
ペット霊園の多くは火葬炉が施設内に設置されているため、火葬からお骨上げ、納骨までのひと通り葬儀を執り行うことができます。
≪ペット霊園のメリット≫
①充実した施設や設備を備えているため、落ち着いた雰囲気の中でペットを供養することができる
②一般的に多くの種類のペットに対応しているので、個別の墓地や樹木葬、散骨など様々な供養方法を行うことができる
③遺体の引き取りから葬儀まで一貫して業者が手配してくれるため、飼い主さんの負担が軽減される
≪ペット霊園のデメリット≫
①自宅から遠い場所にある場合、移動や訪問に時間がかかることがある
②費用が高額になることがあるため、予算に余裕が必要
火葬方法 | ハリネズミ | |
---|---|---|
ペット霊園、 寺院 | 合同火葬 | ¥17,870円~ |
個別一任火葬 | ¥27,110円~ | |
個別立会火葬 | ¥46,150円~ |
※費用相場(平均金額)税込み
訪問火葬車(移動火葬車)
ペットの遺体を火葬するための専用の火葬炉を搭載した自動車にて、ご自宅や指定した場所まで来てくれて、火葬を行ってもらえます。
≪訪問火葬車のメリット≫
①自宅でペットを安置したまま、訪問火葬車が駆けつけて火葬を行ってくれるので、飼い主さんが外出する必要がない
②葬儀のプライバシーを守りつつ、火葬に立ち会うことができる
③比較的手軽に利用できるため、急なペットの死亡時にも対応しやすい
火葬方法 | ハリネズミ | |
---|---|---|
訪問火葬車 | 合同火葬 | ¥16,280円~ |
個別一任火葬 | ¥20,460円~ | |
個別立会火葬 | ¥22,660円~ |
※費用相場(平均金額)税込み
≪訪問火葬車のデメリット≫
①施設や設備が限られており、ペットの供養を行う場所が制限されることがある
②料金体系やサービス内容が限定されている場合があり、オプションが少ないことがある
③業者によっては対応していないペットサイズがある
自分に合った業者選びについて
ペットの葬儀業者には様々な種類があります。自分に合った業者を選ぶためには、いくつかのポイントを考慮することが重要です。
専門性とサービス範囲
ペット葬儀業者は、専門的な知識や経験を持っていることが重要です。また、提供するサービスの範囲も確認しましょう。火葬や土葬だけでなく、供養や記念品の提供など、多様なサービスを提供している業者を選ぶと便利です。
料金システム
各業者の料金体系を比較し、予算に合ったプランを提供しているかどうかを確認しましょう。その際、追加費用やオプションサービスの有無なども事前に確認しておくと安心です。
実績と信頼性
業者の実績や口コミ、評判を調査して信頼性を確認しましょう。他の飼い主さんの体験談や評価を参考にすることで、信頼できる業者を見極めることができます。
対応力とサポート体制
悲しい時には心の支えが必要です。業者の対応やサポート体制が適切かどうかを確認しましょう。丁寧な対応や情報提供、心理的な支援など、心強いサポートがあると安心です。
環境配慮
火葬などのプロセスが環境に配慮したものであるかどうかも重要です。業者が環境保護に取り組んでいるか、適切な処理方法を提供しているかを確認しましょう。
これらのポイントを考慮して、自分やペットにとって最適な葬儀業者を選ぶことが大切です。
火葬後の供養方法について
ハリネズミの火葬後の供養方法は、以下のような選択肢があります。
手元供養
手元供養は、遺骨を自宅や庭などで保管する方法です。遺骨を特別な骨壷に納め、家族や友人と一緒にお参りすることができます。これにより、ハリネズミとの絆を感じながら供養することができます。
お墓に埋葬する
ハリネズミの遺骨を専用のお墓に埋葬する方法です。墓地やペット霊園などで用意された墓地に埋葬することができます。遺骨はきちんとしたお墓に納められ、永遠に安らかに眠ることができます。
納骨堂に納める
納骨堂では、遺骨を保管することができます。屋内の施設であり、遺骨をきれいに保管し、お花や写真を飾ることもできます。供養方法が決まらない場合は一時的に利用し、後で別の方法を検討することもできます。
散骨する
散骨とは、遺骨を粉末状にして自然に還す方法です。庭や海、森などで行いますが、許可が必要な場合があります。ペット葬儀会社に相談して適切な方法を検討しましょう。自然の中でのびのびと過ごしてほしいと願う方に適しています。
ありがとうの感謝の気持ちを込めて
家族であるハリネズミとの別れは、飼い主さんにとって大変辛く悲しいものです。しかし、その愛情深いパートナーとの旅路が終わった後も、感謝の気持ちを込めて最善を尽くしてあげることが、飼い主さんが最後にできる愛情の一つかもしれません。
ペット葬儀に関する分からないことや気になることなどありましたら、よりそうペット葬がサポートさせていただきます。24時間365日、専任のスタッフがお待ちしていますので、いつでも気兼ねなくご相談ください。もちろん相談料や見積もりは無料で承りますので、お気軽にお問い合わせください。
お客様の声
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忙しい時期でありながらこちらの希望を聞いてくださり、大変感謝しております。 四十九日にもご丁寧にお手紙をいただき、細やかな気配りに感心いたしました。 また機会あれば、お世話になりたいと思っております。 ありがとうございました。 [続きを読む]
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